こんにちは!羊羊(@yangyang_xiaoqi)です。
オリンピック2024がフランス・パリで開催され、開会式ではセーヌ川をボートに乗った各国の選手の入場のシーンがとても印象的でした。
その中で台湾の選手入場もありましたが、台湾ではない呼び方での紹介や、選手の掲げていた旗が国旗ではない事に気付いたので調べてみました。
オリンピックに台湾はチャイニーズタイペイの名前で参加
パリ五輪に台湾からは68人が出場し、39人が開会式に参加しました。しかし選手入場の際のアナウンスでは、「台湾」ではなく「チャイニーズタイペイ」と紹介されていました。
「チャイニーズタイペイ」という呼び方の理由としては、オリンピックには一つの国から一つの選手団体しか参加できないルールがあるため、台湾政府の名称「中華民国」略して「中国」としては出場が認められておらず、「チャイニーズタイペイ」として参加しています。
中国の名前では、北京を首都とする「中華自民共和国」略して「中国」が出場しています。
ちなみに選手入場は国名のアルファベット順だったのですが、台湾選手団はチャイニーズタイペイの「C」ではなく、台湾の「T」で入場したことから名称はルール上の配慮であり、実質的には台湾がメジャーな呼び方であることもわかります。
掲げている旗の花は何?
台湾選手たちが掲げている旗も中華民国国旗ではなく、オリンピック仕様のデザインの旗になっています。
旗は中華民国の国章、晴天白日とオリンピックエンブレムが花で囲まれているデザインで、花は台湾の国花である梅の花です。
梅が国花の理由としては、梅の花びらの枚数は台湾の憲法「五権」(行政、立法、司法、考試、監察)を3つのおしべは「三民主義」(民族、民権、民生)に重ねているそうです。
亜熱帯の台湾で梅?と思っていましたが、中華民国の元々の首都は今の南京で梅の花がたくさん咲いているそうです。
台湾でも昔から仙楂梅[シェンザーメイ](梅の駄菓子)や、酸梅湯[スワンメイタン](梅ジュース)など親しまれています。
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日本のテレビでの紹介「台湾です!」が台湾で注目
さまざまな事情があり、オリンピックでは「台湾」ではなく「チャイニーズタイペイ」と呼ばれてますが、日本のテレビのアナウンサーが「台湾です!」と読んだことが台湾でも注目されています。
小さな出来事かもしれませんが、台湾が他の国から「台湾」として認められているという事実であり、この一言で台湾と日本の友好関係の強さがわかる出来事に感じられ、台湾好きの私まで嬉しくなりました。
オリンピックから台湾の歴史を知る
これまで台湾が歩んできた歴史はとても興味深く、同時に現在も続く課題がたくさんあることが、オリンピックから知る事ができました。
YouTubeにも、なぜチャイニーズタイペイなのかを歴史的に解説している動画があるので紹介します。
興味が出てきたら台湾の歴史史書も多く出版されているのでお勧めです。私もよりよく台湾を知るために勉強中です。
国際的は台湾はチャイニーズタイペイではなく台湾である事が広く浸透しているので、近い将来のオリンピックでは「台湾です!」と入場する場面を見ることを楽しみにしています。